FUJINET奨学金基金 ― 希望を運ぶ旅

華やかな舞台でも、長いスピーチでもありません。当社社員が、困難な状況にある子どもたちへ、奨学金と温かな想いを届ける、静かで誠実な取り組みです。新学期の始まりから新年を迎える節目の時期まで、この伴走は、素朴でありながらも着実に、そして継続的に行われました。

 

FUJINET奨学金基金 ― 希望を運ぶ旅

 

2025年、当社では事業活動に加え、社員皆が時間と想いを込め、困難な状況にある生徒を対象とした2つの奨学金プログラムを実施しました。この取り組みは、2025~2026年度の新学期開始時と2026年元旦にあわせて行われ、総支援額は約2億VNDにのぼりました。

 

また、当社は第8区およびタインアン島村の地方自治体とも連携し、地域の生徒を対象に奨学金支給を実施しました。この支援規模は約1億5,000万VNDとなり、現実的でかつ継続的な形で「分かち合いの精神」を地域社会へ広げました。

 

子どもたちとともに迎えた2025~2026年度の新学期

 

FUJINET奨学金基金 ― 希望を運ぶ旅

 

2025~2026年度の新学期にあわせた奨学金支給プログラムは、9月より開始され、当社社員から寄せられた、ごく身近で現実的な声を契機として実現されました。仕事終わりの何気ない会話の中で語られた、父親を亡くした子ども、病気により生活が困難となった家庭、学業と家計の両立が難しい生徒など、そうした実情の把握が、本取り組みの出発点となっています。

 

これらの情報をもとに、社内で確認・選定を行い、適切な支援内容を検討したうえで奨学金の支給を実施しました。また、単なる金銭的支援にとどまらず、社員自らが現地を訪問し、直接奨学金を手渡すことを大切にしています。

 

各現地で、特別な舞台や形式ばった式典は設けていません。あるのは、奨学金の入った封筒と新しい学用品、そして新学期に向けた心からの言葉だけです。多くの子どもたちにとって、それは初めて会った大人たちから気遣ってもらい、時間をかけて話を聞いてもらい、そして励ましを受けた貴重な体験にもなりました。

 

奨学金は子どもたちに静かに手渡され、最初は少し緊張ぎみの子どもたちの握手や視線も、次第にやわらぎ、笑顔がこぼれるようになっていきました。決して派手なイベントではありませんでしたが、子どもたちがこれからの道を歩んでいくための、温かく確かな新学期のスタートとなりました。

 

子どもたちとともに迎えた新年 ― 2026年元旦

 

FUJINET奨学金基金 ― 希望を運ぶ旅

 

新学期における取り組みに続き、2026年元旦には、生活困窮の状況にある生徒を対象とした奨学金および新年ギフトの贈呈を実施しました。年末は、多くの家庭が日々の生活をやりくりしなければならない時期でもあり、今回の訪問は、新しい年を迎える節目に、少しでも励ましを届けたいという思いのもとで行われました。

 

お正月の奨学金は、当社社員が生徒一人ひとりに直接手渡しました。それぞれの贈り物は、コンパクトながらも実用性を重視して用意し、ささやかながらも新年の祝福の気持ちが込められていました。子どもたちにとって、短いひとときではありましたが、学業の状況やこれからの目標について話を聞いてもらえた、温かな交流の時間となりました。

 

年末の贈呈の場では、贈り物を受け取る際に少し緊張した表情を見せる子どもや、短い感謝の言葉を添えて静かに見守る保護者の姿もありました。こうした一つひとつの場面は決して派手ではありませんが、「必要なときに、必要なかたちで寄り添う」ことの意味を、参加した社員に深く感じさせた時間でした。

 

奨学金プログラムは、会社と社員との合意のもと、シンプルで一貫した形で進められています。提案から企画・実施、そして現地での直接的な贈呈に至るまで、会社は“つなぐ役割”を担い、社員一人ひとりが主体的に関わり、貢献できる環境を整えています。

 

それぞれの奨学金贈呈は、訪問ごとに区切りを迎えますが、その取り組み方や姿勢は、社内の日常にも受け継がれています。それは、地域社会への貢献を企業文化の一部として根付かせ、人の手による、具体的で継続的な行動を大切にする当社ならではの在り方を示すものです。

 

 

 


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